概要
膠原病とは免疫が過剰になり様々な臓器障害を引き起こす疾患の総称で、代表的な疾患の中に関節リウマチが含まれます。正確な病因は不明な疾患ばかりですが、自己抗体と呼ばれる特殊な抗体が自分自身の体を攻撃する病気と考えられております。また、難病という位置づけになっている疾患が目立ちます。
代表的な疾患である関節リウマチは関節滑膜を障害し関節や骨の破壊を引きおこす病気です。また、膠原病は病気ごとに障害される臓器が異なり、発熱や皮疹や関節障害などの全身症状に加え、神経、皮膚、血液、眼病変、肺、消化器、腎臓などの臓器に障害をきたします。血液検査で免疫異常の有無を評価し、臓器障害には血液検査に加えて尿検査や画像検査で評価します。
診断後の治療は過剰な免疫を抑える免疫抑制療法が中心です。近年の免疫抑制療法は目覚ましく進歩しており、早期診断と早期治療を行うことが関節リウマチを含めた一部の膠原病を根治させる場合もあります。
なお、血管炎や全身性エリテマトーデスなどのように、腎臓病を引きおこす膠原病もあります。このような患者さんには、腎臓内科専門の医師でありかつリウマチ科・膠原病専門の医師という立場で診療に関わりたいと思います。
- 完全予約制となっております。詳しくは次ページにあります「外来ご案内」をご覧ください。
対応疾患
- 関節リウマチ
- 全身性エリテマトーデス
- 血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、巨細胞性動脈炎、高安動脈炎、結節性多発動脈炎)
- 全身性強皮症
- 皮膚筋炎/多発性筋炎
- シェーグレン症候群
- 乾癬
- 強直性脊椎炎
- リウマチ性多発筋痛症
- ベーチェット病
- 成人スチル病
などです。
なお、膠原病とは上記をまとめた総称です。
これらの治療を行うために
- 院内各科(呼吸器内科、消化器内科、代謝内科を含めた内科各科、救命救急センター、整形外科、リハビリテーション科、皮膚科、眼科、耳鼻いんこう科、外科、心臓血管外科、泌尿器科、救急科など)
- 各部署(看護局、薬剤局、臨床検査科、病理部、臨床工学科など)
と密接に連携させていただきます。
当院内で対応しきれない場合には、近隣施設や大学病院と連携して診療を行います。