緩和ケア

 緩和ケアは、がん治療を終えてから実施するものではありません。 がんに伴う肉体的・精神的苦痛を軽減する緩和ケアを、がんと診断された時から実施するとともに、 診断、治療、在宅医療など様々な場面で切れ目無く実施していく必要があります。

 当センターには多職種からなるサポート・ケアチーム(緩和ケアチーム)があり、入院中または外来通院中の患者さんを中心にサポートしています。また、がん拠点病院では平成26年度より、がん診療に従事する医師ならびに卒後2~5年目までの医師は全員、がん緩和ケア研修を受講することになりました。

 平成27年より当センターでは、がん患者さんが抱える苦痛・疼痛のスクリーニングを開始しました。外来あるいは入院病棟のスタッフが問診票をお渡しして患者さんにお答えいただくと、その内容によって緩和ケアチームのスタッフやがんについての専門的な知識を持つ看護師が患者さんの身になってサポート致します。

 また平成22年よりE館4階に緩和ケア病棟を20床、開設しています。緩和治療に専念する患者さんの入院治療を行ないますが、疼痛・苦痛が軽減されれば再び在宅療養に戻ることも可能であり、在宅療養に必要な手配のサポートも積極的に行なっています。

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