輸血の話
心臓大血管手術は大量出血をきたすことがあり、他家血輸血(他人の血液を輸血すること)が必要なことがあります。しかし他家血輸血はまったく安全とはいえません。そこで当医療センターでは積極的に自己血輸血法を行っています。これにより予定手術の90%近くが他家血輸血を行うことなく終了しております。
また他家血輸血の必要な場合は病院から日赤血液銀行に手配し準備します。準備された血液は患者さんとの適合試験と合併症(GVHD)予防のためのレントゲン照射を行い使用しています。 一方、生物由来製品(止血のために用いる生体糊や血液量を増量するために用いるアルブミン液など)も出来る限り用いない方針で、手術および術後管理を行っています。
【自己血輸血法】術前に貧血の無い患者さんに対して、2~3週間前から事前に貯血(採血し保存しておく)を行い、この間に造血剤を投与しておき、手術時に貯血を使用する方法
【生物由来製品感染等被害救済制度】輸血治療を受けるについては、エイズをはじめ各種の健康被害についての心配をされる方も多いと思われます。当院では輸血マニュアルに従い、適正に輸血医療を行っていますが、それにも拘らず発症した被害には、一定の条件のもと、公的な救済制度があります。