チーム医療

院内のさまざまな職種が集まって、患者さんの治療や職員の仕事の改善にあたるのが治療チームです。

緩和ケアチーム(サポート・ケアチーム)

がんや心不全によって引き起こされる身体的な苦痛や気持ちのつらさ、生活上の不安などに対して、患者さんが快適に過ごせるように多職種が連携してサポートをしています。
薬剤師は毎週行われている回診とカンファレンスに参加し、苦痛を少しでも和らげるよう、安全かつ有効な薬物治療の提案をしています。

抗菌薬適正使用支援チーム(AST)感染制御チーム(ICT)

抗菌薬が適切に使用されているかを、薬剤師が中心となりASTチームで検討しています。また、ICTとしては病院内で想定される感染を予防し、実際に起きている感染に対応します。週に一度行われるラウンド(病院内の見回り)に薬剤師も参加しています。

栄養サポートチーム(NST)

患者さんの栄養状態を管理することで症状の改善を図ることがこのチームの目的です。このチームにも薬剤師が参加しています。

糖尿病教室

糖尿病の患者さんやご家族の方へ、病気や生活上の注意点について理解を深めていただくために実施しています。医師・薬剤師・看護師・管理栄養士・理学療法士・臨床検査技師がそれぞれ担当し、薬剤師は糖尿病の薬物療法を中心にわかりやすくお話しします。

災害派遣医療チーム(DMAT)

DMATは災害が発生した直後に活動できる機動性をもつ、専門的な訓練を受けた災害派遣医療チームです。薬剤師は災害現場における薬の管理をはじめ、業務調整員として災害現場までの移動手段の確保や現地での情報収集、現場でのトリアージ(被災者を重症度別に振り分けること)などさまざまなことを行います。
2019年9月には、台風15号による大規模な停電が発生した地域に出動し、停電・断水となった病院から多数の入院患者を災害拠点病院へ搬送するといった支援を行いました。
また、市内で強い地震が発生した際には、周辺の医療機関の被災状況について確認を行っています。
2024年1月に発生した能登半島地震では、当院より派遣されたDMATの一員として、1月に輪島市、2月には能登町において避難所スクリーニングや災害処方箋に基づく調剤、災害医療チーム中心の医療から地域医療機関中心の医療体制(発災以前の医療体制)への移行を目指した環境整備等の医療支援活動に従事しました。