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がん診療について

当医療センターは地域がん診療連携拠点病院(全国で304病院が指定)です。当科では各臓器、各疾患によってエビデンス(科学的根拠)に基づいた最新の治療を提供しています。各医師が主要学会に所属し、確立された新しい治療や情報を診療に反映させています。国立がんセンターやその他のがん診療連携拠点病院と情報交換を行う事により、患者主体のよりよい医療を推進しています。

主な治療方法のご紹介

食道がん

手術療法・化学療法(抗癌剤)・放射線療法を、各患者さんの病状やお体の状態に合わせて組み合わせて治療していきます。多くの手術は胸とお腹を開ける大きな手術となる事が多いのですが、当科では豊富な診療経験を生かして、熟練した医師を中心としたチームで患者さんの治療とケアにあたっています。

胃がん

胃癌治療ガイドラインに則って治療を進めています。その進行度やできた場所によっては、可能な限り胃を温存する(胃を残す)手術を心がけています。がんの進行度によっては、腹腔鏡手術も積極的に行っています。切除不能例や再発例に対しては積極的に化学療法を行っています。標準的な抗癌剤とそれらの組み合わせを個別に選定し、可能な限りの制がん(がんを抑えつけること)を目指します。胃がんの根治手術後も再発のリスクが高い症例には、補助化学療法を積極的に行う事により、再発を最小限に食い止めます。各種化学療法による副作用に対しては、必要に応じて他の科の医師と連携を取りながら、可能な限り有効な治療が続けられるようにサポートしています。


腹腔鏡手術について

腹腔鏡下胃切除術の実際


大腸がん


大腸癌治療ガイドラインに則って治療を進めています。根治度を損ねない範囲で機能の温存に努めています。大腸がんのなかでも直腸がんでは、これまで多くの患者さんが人工肛門にせざるを得ませんでしたが、当科では病状やお体の状態によっては、肛門付近の直腸がんでも肛門を残して、永久人工肛門を回避する手術を行っています。大腸がんの進行度によっては、腹腔鏡手術も積極的に行い、数多くの経験から良好な成績を得ています。肝臓に転移を認めるような場合でも、その個数や場所によっては積極的に手術での切除を行っています。大腸がんの手術時に切除可能な肝転移を認める場合は、同時に切除を行う事によって、患者さんの負担を最小限に食い止めるようにしています。切除不能な肝転移に対しては、動脈からのカテーテル治療やラジオ波焼灼法などの直接的な治療や化学療法による治療を積極的に行っています。化学療法は確立された奏功率の高い標準療法を進めています。既存の抗癌剤の最新の組み合わせや、ごく最近認可されたばかりの新薬を使用する事により、最大限の効果と最小限の副作用を目標にしています。

腹腔鏡手術について


肝胆膵領域


2008年より日本肝胆膵外科学会高度技能医修練施設に認定され、切除範囲の大きな手術や技術的に難しい手術でも、豊富な経験により、安全に根治を目指した治療を推進しています。高度な手術では、肝胆膵高度技能指導医や熟練した医師が中心となってより着実かつ確実な治療を行っています。手術手技もさることながら、合併症予防や合併症管理も確立された手技により行われており、他の医療機関の指導的な存在となっています。

肝胆膵疾患について

乳がん

乳癌学会専門医が中心となって、熟練した外科チームで診療にあたっています。乳がんの切除は、病状に応じて可能な限り乳房を温存する手術を行っています。温存術を安全かつ確実に行っていくには、病理組織検査部門(採取した組織や細胞を顕微鏡でみる部署)や放射線部門(レントゲンを用いて治療の補助する部署)との密接な連携が不可欠です。当院ではこれらの部門と協力し合って患者さんのための医療を推進しています。再発予防のための補助化学療法や補助放射線療法を病状に応じて積極的に行っています。また、切除不能な場合や再発した場合は、腫瘍のタイプや病状に合わせた薬剤やその組み合わせを選択をすることにより、最大限の効果を期待できる治療を行っています。


乳腺外科について

入院について

いずれの疾患においても、在院日数(入院期間)を最小限にする事により、患者さんの体力の低下や負担を軽減できます。当科では病状や体の状態によってできる限り短期間の入院で自宅に帰れるように努力しています。

当医療センターは急性期病院という位置づけにあります。積極的な治療を中心と下医療を病院の使命として市民のみなさんに提供しています。病状が落ち着いているが、自信がつかなくて退院できない場合や、補助的な点滴をするだけなどの療養だけを目的とした長期の入院はできません。この様な療養目的の入院が必要な場合は、療養型の病院もしくは亜急性期病院などの他の医療機関への転院を考慮させていただくことがあります。

点滴や酸素が必要でご帰宅できない患者さんには、積極的に在宅点滴療法や在宅酸素療法をお勧めしています。ご希望の場合はできる限りのお手伝いをさせていただきます。

患者さんのご家族へ

当科では悪性腫瘍の場合、患者さんご本人には原則的に悪性腫瘍の告知を行っています。病状を理解する事と治療方針を選択することは、本人の大切な権利です。最近はむしろご家族への告知こそ、患者さん本人に同意を得てから、ご家族に話すべきである、といわれるようになっているほどです。ただ、各個人・家庭により事情は異なりますので、告知についてのご要望があればご相談ください。