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救命救急センターについて

概要

       当救命救急センターは1992年に病院併設型の救命救急センターとして開設されました。現在、船橋市(人口約61万人)を中心とする東葛南部地域医療圏(人口約110万人)の三次救命救急センターとして機能しています。
また船橋市消防局・船橋市医師会と連携し船橋市救急車医師同乗システム(ドクターカー事業)を24時間365日運用しており、日本のドクターカーシステムの先駆けとなっています。ドクターカーの年間出動数は約1,500件で、出動した症例の多くを当救命救急センターで受け入れております。これまでに多くの研究発表を行い、各方面から高い評価を得ています。


当救命救急センターは一次~三次救急まで幅広く患者を受け入れています。年間の全受診者数は16,000人、救急車受入数は約4,000台です。重症患者に対してICU/CCU 8床、ACU 7床の他、後方支援病床として28床を備えています。
また災害拠点病院に指定されており、地域急性期中核病院として重要な役割を担っています。

 集合写真Apr.2016.jpg

 

救急外来とドクターカー

救急外来では救命救急センタースタッフが研修医とともに、一次~三次救急患者の初期診療を行い、診断が付き次第、各診療科専門医と協力しながら診療に当たります。心肺停止蘇生後、多発外傷、敗血症、ARDSなど集中治療を必要とする症例、急性薬物中毒などは麻酔科集中治療科として救命救急センタースタッフが主治医となり診療します。
また院外心停止、急性心筋梗塞症や不安定狭心症などの急性冠症候群、急性期脳卒中、意識障害、重症喘息、多発外傷、多数傷病者発生時には、スタッフがドクターカーで現場に赴き、現場で蘇生行為や初期診療を開始し搬送しています。

 

 

カンファレンス&レクチャー

救急症例カンファレンス:毎朝15分~20分、入院症例のレビューと治療方針の確認
船橋市研修医合同カンファレンス:1~2ヶ月毎、船橋市内の臨床研修病院(千葉徳洲会病院、船橋二和病院)の研修医・指導医が参加します。
腹部、心臓などの超音波診断研修:独自カリキュラムにて生理機能検査室と連携して行っております。
後期研修医は、耳鼻咽喉科や眼科、整形外科の診察や処置の基本手技を習得するため一定期間ローテーションします。

抄読会:英語テキスト(毎週水曜日午前7時15分~)
抄読会:英語論文(毎週金曜日午前7時30分~)
当直前の研修医向け集中レクチャー:4月~6月まで全20回

船橋PTLS(Primary-care Trauma Life Support;外傷初期診療講習会):全国の救急医療の第一人者(箕輪良行先生、林寛之先生、今明秀先生、岩田充永先生など)を多数講師に招き、外傷初期診療の講習会を開催しています。当院初期研修医(必須受講)、ドクターカー同乗医師、救急スタッフ、地域医師会所属医師などを対象に、診断・処置についての講義・実技実習・模擬診療などを行います。
受講については外部からも広く募集しておりますので、詳しくはPTLSのホームページをご参照ください(http://www.ptls.jp)。

BLS(Basic Life Support), ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support), PALS(Pediatric Advanced Life Support):BLS、ACLSは当センター初期研修医の必須履修項目となっています。

 

 

 

特徴

当救命救急センターの特徴は、ドクターカーによる初期診断・治療、トリアージを含めたプレホスピタルケアから、インホスピタルの救急外来から集中治療まで、一貫した診療を行っていることにあります。重症患者をファーストコンタクトから急性期治療まで連続して関わることができる施設は多くありません。

また麻酔科との連携で、気道確保、循環管理、呼吸管理などを学ぶ点から積極的にローテートすることを推奨しています。麻酔科研修を通じて更に集中治療に必要な知識と技術を学ぶことができます。
集中治療としては、人工呼吸器管理はもちろん、ECMO(膜型人工肺)、CRRT(持続緩徐式血液濾過)、IABO(大動脈閉鎖バルーン)なども救命センタースタッフが行っております。
救命救急センターは個々のスタッフの専門的なスキルを生かし、コミュニケーションを取り合いながら、柔軟に対応していくアメーバ型の組織と適切な分業を行う組織を融合させたハイブリッド型救命センターを目指しています。
また大学附属病院のような研究機関ではありませんが、豊富な臨床経験や消防組織とも緊密な連携関係にあるため、対外的に通用する研究発表を発信しています。

後期研修医の募集

救急医を志望している人は勿論、プライマリーケアの研修をしたい人、将来の専門診療科は決めているがその前に急性期医療全般を把握したい人など、救急医学に興味があり熱意のある医師を募集しております。

また、救急科専門医の資格だけでなく、麻酔、集中治療、放射線、循環器、外科などのサブスペシャリティー資格取得や学位取得の支援も致します。
随時見学・相談など受け付けておりますのでご連絡ください。

 

  

勤務体制

平日8時30分から17時まで
週休2日
院内保育所あり
当直回数5~6回/月
入院患者診療はチーム制です。

後期研修の具体例

本人の希望によりアレンジは可能です。
国内留学、他院、院内他科研修など積極的に行ってきた実績があります。
特に血行動態、鎮静、気道確保などを学ぶために麻酔科研修と集中治療の両方を学びたい方にはおすすめです。

1.カリキュラム例1

3年目 救急9ヶ月、選択3ヶ月(整形、麻酔、眼科など)
4年目 救急6~9ヶ月(ドクターカー当番も含む)
他院研修3~6ヶ月
5年目 同上

2.カリキュラム例2

3年目 麻酔、週1~2回救急
4年目 麻酔、週2~4回救急
5年目 選択3ヶ月、救急9ヶ月

取得可能専門医資格など

麻酔科認定医
救急専門医
集中治療専門医など

学生実習・研修医募集についてのお問い合わせ

医学部学生、研修医、後期研修医の見学は随時受け付けております。
また、業務拡大を目指してスタッフも募集していますので、ご連絡ください。
連絡先:船橋市立医療センター総務課
Tel         047-438-3321(代表)
E-mail   fkengaku@mmc.funabashi.chiba.jp

先輩研修医から

当院の救命センターでは、ドクターカーに同上する医師、入院患者の管理を行う病棟医、救急車の受け入れを担当するトリアージ医を日ごとに交代で担当し、その他に午後からは初期研修医とともにwalk-inで救急外来を受診した患者さんの診療にあたります。ドクターカーでは病院前診療に携わり、救急外来での初期診療、集中治療室での重症患者さんの全身管理までと幅広く診ることができます。来院する患者さんも多岐にわたり、様々な症例を経験することができます。
入院患者さんの管理に関しては、毎日朝と夕方に救命センターの医師全員で回診を行い、現在の問題点や、治療内容・方針に関して話し合って治療を進めます。自分一人の知識では診断できなかったり、気付けなかったことを指摘して頂き、大変勉強になります。チーム制なので一人で行き詰まってしまうことなく、重症患者さんの一早い回復に向けて頑張る事ができます。オンオフがはっきりしており、当直でない日の夜間や休日はしっかり休んだ上で、リフレッシュして次の勤務に臨めます。
また、救命センター研修中の他科研修も可能で、私は麻酔科や耳鼻科を研修しました。エコー研修では心エコーや腹部エコーを専門の技師さんに教えて頂き、救急外来での診療に役立てています。個人の要望に応じて研修をアレンジできるので、苦手な所や興味のある分野を重点的に学ぶ事ができます。
上級医の先生方は皆優しく、温かい指導のもと日々様々な事を学んでいます。
ぜひこの救命センターで充実した救急研修を一緒に送りましょう!
(高橋梓)

 

3年間の救急研修を終えて

私は船橋市立医療センターで医師としての人生をスタートし、救命救急センターで後期研修の3年間を過ごしました。
救急研修における1番の特徴は「救急・麻酔・集中治療」すべてを学べることだと思います。救命救急センターで日々救急の仕事をしながら、麻酔科の研修も集中的に行うことが可能です。重症患者の初療において「気道確保」「呼吸管理」「循環管理」がとても重要ですが、救急の現場で若い救急医が経験を積むことは難しいのが現状です。しかし、麻酔科研修をすることにより、普段から気道確保、呼吸・循環管理を行うことで自然と重症患者に対する初療の基礎が身に付きます。3年間の救急研修を終えて、どんな重症患者がきても自信をもってマネジメントできるようになりました。たくさんのことを指導してくれた救命センター、麻酔科の先生方に感謝しています。
全国的に件数は減っていますが、救命センターが力を注がないといけないのは外傷診療です。外傷における緊急止血において、ここ数年IVRの重要性が増しています。そこで次のステップとして、今年の4月から聖マリアンナ医科大学の放射線医学講座に入局し、画像読影とIVRの勉強をしています。放射線科で身につけた知識を、私をここまで育ててくれた船橋の仲間と共有していきたいと思っています。
若い救急医にとって船橋での研修は救急医としての基礎が身に付き、次のステップに進む前段階としてとても貴重な経験になると思います。魅力あふれる救命センターの一員になって、一緒に成長していける仲間がこれからも増えることを願っています。
(聖マリアンナ医科大学放射線医学講座三浦剛史)