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緩和ケア内科について

概要

がんの治療には手術や抗癌剤、放射線などの他にがんに伴う心や体の苦痛に対する緩和ケアがあります。緩和ケアはがんと診断されたその時から手術や抗癌剤などの治療と平行して行います。

当医療センターの緩和ケアは入院中の患者さんに行う「がんサポートチーム(緩和ケアチーム)」、外来患者さんのための「緩和ケア内科外来」があります。また、入院するための「緩和ケア病棟」は平成22年1月にオープンしました。緩和ケア内科外来では、がんの苦痛のある患者さんから、詳しくお話を伺い、病状に合った当院の専門科の外来にご紹介し、痛みなど身体の苦痛に対し、オピオイド(医療用麻薬)やその他の痛みを取るお薬を処方して、症状を軽くします。また、精神的・経済的な苦痛に対しても専門医や相談員をご紹介します。

「痛くてよく眠れない」「動くと痛い」「呼吸が苦しい」「薬で痛みは取れたけど吐き気が強い」「薬の副作用が心配」「薬の飲み方がわからない」「飲み薬じゃない方が良い」など、痛みだけでなくいろいろな疑問にもお答えします。

緩和ケアとは

“がん”にかかりますとがんそのものによる痛みだけでなく、手術や抗がん剤などの治療に伴う苦痛、長期にわたる治療に伴う精神的・経済的苦痛、さらに家族の苦痛など様々な問題が生じてきます。

「緩和ケア」は“がん”が進行した時期だけではなく、“がん”と診断された時から治療とともに行われるものです。苦痛が緩和されれば、穏やかな時間が取り戻せ、つらい治療にも前向きに取り組むことができます。「緩和ケア」はがん医療を充実させる大切な医療なのです。

緩和ケアトータルプランの仕組み(図)
緩和ケアのあり方(図)

オピオイドについて

「オピオイド」とは医療用麻薬のことで、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなどがあります。“がん”による痛みの軽減にきわめて有効です。

副作用:オピオイドは痛みを取るのに有効なお薬ですが、便秘や一時的な吐き気・眠気もおこることがありますので、これらの副作用を軽くするお薬も一緒に使います。

製剤:錠剤、カプセル、顆粒、水薬、坐薬などのいろいろな薬の形があり、患者さんの状態に合わせることができます。また、1日1回の使用で24時間作用するものや、特に痛くなったときに使用してすぐ効果が現れるものもあります。さらに、体に貼って皮膚から吸収される1日あるいは3日間有効なタイプのものもあります。

オピオイドが効きにくいタイプの痛みもありますので、その他の痛み止めも使用することがあります。

当医療センターの緩和ケアでは、WHO方式がん疼痛治療法に沿って行いますが、患者さんの病気と痛みの状態によって患者さんに最も適したお薬を見つけていきます。また、薬や副作用について小冊子、パンフレットを使用し、ご説明いたします。