地域医療連携パス

 地域医療連携パスは、脳卒中や大腿骨頸部骨折あるいはがんと診断された場合、検査・手術などを行う急性期医療、その後のリハビリを行う回復期医療、さらには地域の「かかりつけ医」などが行う、退院後、自宅や施設等での療養をサポートする地域生活期(維持期)医療など各治療ステージを担う複数の医療機関が連携し、お互いに専用の疾患別の情報提供書(パスシート)を共同使用することで、切れ目のない継続した地域医療を実現するものです。
 医療センターでは、脳卒中・大腿骨頸部骨折・心不全とがん(肺、胃、大腸、肝臓、乳腺など)について地域医療連携パスを導入しています。
 脳卒中や大腿骨頸部骨折については、医療センターなどの急性期病院と地域の回復期リハビリテーション病院がネットワーク「TNパスネット」を立ち上げ、必要な医療を連携して行っています。
 心不全地域連携パスは、「心不全手帳」と「地域連携診療計画書」をセットで運用することで、船橋市、習志野市地域の心不全患者の治療経過を、急性期病院とかかりつけ医療機関・その他の関係機関の間で共有していきます。

心不全手帳.jpg

 がんの診療については、手術などの治療のあとの定期的な検査と日常の疾病管理を、医療センターと地域の「かかりつけ医」との間で、「東葛南部がんパス推進の会」を開くなど連携を深めながら、お互いに役割分担し共同で行っています。
 なお、脳卒中とがんの診療は千葉県の推進する県共用パスに則って行われています。