その他の検査

喀痰の検査

細胞の検査

写真肺がん(扁平上皮がん)喀痰に含まれる細胞を取り出し、ガラス標本にして顕微鏡で観察し、がん細胞を見つけ出す検査です。肺などの臓器のがんなどがわかります。

培養検査

口の中には細菌が存在します。これは外部から侵入してくる細菌を阻止するためです。喀痰の培養検査の目的は、下気道と呼ばれる気管、気管支、肺の呼吸器系疾患の原因菌を検出することです。肺炎球菌、インフルエンザ菌、結核菌、カビの仲間の真菌などがあります。

組織の検査

組織診断検査

写真内視鏡写真(胃がん)胃・大腸・肺などの内視鏡検査を行った際に病変の一部を採取します。皮膚などに「しこり」ができた際にその一部を採取します。採取した組織を薄く切り、顕微鏡で観察して、病変部の異常を診断します。

また、手術により摘出された臓器を切り開いて、病変部の大きさ・性状・広がりを観察し、病変の一部を採取します。病変部の組織を薄く切り、顕微鏡で診断します。

術中迅速組織診断検査

手術中にメスなどで切った部分にがん細胞がないか、リンパ節にがん細胞の転移がないかを10分程度で診断します。この検査により、手術の範囲を広げたり、狭くしたりします。患者さんの手術後の状態や予後を左右する重要な検査です。

病理解剖検査

病死された患者さんのご遺体をご遺族の承諾の下、生前の診断や治療の妥当性を知るために解剖させていただく検査です。今後の医学・医療の質向上のために重要な検査です。

細胞の検査

細胞診断検査

写真子宮体がん子宮がん検診にみられるように、子宮頚部や体部から採った細胞を顕微鏡でがんが無いかどうかなどを観察しています。子宮のほか、乳房・甲状腺・リンパ節などに直接針を刺して細胞を採取し観察することもあります。

手術中迅速細胞診断検査

手術中に腹部や胸部に溜まった体液を取り出し、その中に含まれる細胞にがん細胞が無いかどうかを観察し、報告します。この結果により、手術を変更することもある重要な検査です。

体液の検査

髄液の検査

脳脊髄液(髄液)は、脳の周りや背骨の内側を循環している透明な液体です。髄液の検査は髄液中にどの種類の細胞が増えているか、成分がどう変化したかなどを観察します。