生理機能検査について
心電図検査
心電図検査
きわめて小さな心臓の電気的興奮を波形として記録します。この波形から拍動のリズムの異常(不整脈)や心臓の機能的な異常などを知ることができます。 例)心筋梗塞など
※検査時間は病気の種類・状態によって異なりますが、5分前後です。心電図検査は電流を流してはおりません。また、貴金属を身につけていても構いません。
上半身を大きく出し、ベッドに寝た状態で手足と胸部に電極を付けて検査をします。力を抜いた安静状態で記録します。
長時間心電図検査
24時間ホルター心電図
携帯型の心電図記録計を装着し、24時間の心電図を連続的に記録するものです。頻繁に出現しない異常電位を自覚症状にかかわらず記録できるので、通常の心電図では見つからない不整脈などを発見できます。
※普段どおりの生活をしていただきますが、入浴はできません。結果分析には2週間前後かかります。
連続して2日間来院できる日に検査を行います。
1日目 | 心電計の装着。注意事項や行動記録のつけ方などを説明します。 |
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2日目 | 1日目と同時刻に来院していただき、心電計を外します。 |
イベントホルター心電図
携帯型の心電図記録計を1週間~2週間装着し、症状があった時に患者さん自身でボタンを押していただき、心電図を記録していきます。
※普段どおりの生活をしていただきます。入浴の際は心電計を取り外してください。
来院時に心電計の操作方法や、電極の装着法、注意事項を説明します。
長時間ホルター心電図
胸部に小型の心電図記録計を数日~1週間装着し、心電図を連続して記録します。(入浴も可能です)
運転負荷心電図検査
マスター2階段法
階段の上り下りの様な運動の前後に心電図を記録し、その変化によって心臓の疾患などがわかります。 例)狭心症など
検査時間は15~20分です。
心電図を記録した後、2段の階段を規定回数上り下りしていただき、直後に再び心電図を記録します。
トレッドミル運動負荷心電図検査
ベルトの上を歩いて、運動した時の心電図を記録します。潜在的な心臓の病気の診断や治療効果判定、リハビリテーションの評価のための検査です。
※検査時間はだいたい30~40分です。運動中に胸痛や動悸などがあった場合には早めに担当医にお伝えください。
電極を体に装着し、椅子に座った状態で血圧とともに心電図を記録します。
ベルトの上に立ち、運動を開始するとベルトが次第に速くなり、傾斜がきつくなっていきます。
運動後ベルトから降り、椅子に腰掛け、再度心電図を記録します。
呼吸機能検査
呼吸をする力と、酸素と二酸化炭素のガス交換をする力を調べる検査です。肺の機能や状態を知ることができます。
椅子に座った状態で、鼻栓をしてマウスピースをくわえていただきます。その状態で息を吸ったり、吐いたりして検査します。
超音波検査
心臓超音波
心臓の大きさや、心臓の弁の構造、動き、心臓の中を通る血液の流れを観察します。
※検査時間は病気の種類・患者さんの状態によって異なりますが、だいたい30~60分です。超音波は繰り返し行える検査です。妊娠している方でも検査できます。安心してお越しください。
上半身を大きく出して、ベッドに寝た状態で検査します。超音波を発するプローブにゼリーを塗り、胸に当てて検査します。心臓が映りにくい場合、息を吸ったり吐いたりしていただくこともあります。
腹部超音波
体内の臓器の大きさ、構造などを観察し、疾患の存在を超音波を使って調べる検査です。
※検査時間は病気の種類・状態によって異なりますが、だいたい20分前後です。超音波は繰り返し行える検査です。妊娠している方でも検査できます。心配せずお越しください。
検査部位を出して、ベッドに寝た状態で検査します。超音波を発するプローブにゼリーを塗り、検査部位に当てて検査します。ゼリーは多少べたつきますが、人体には影響ありません。
体表(乳腺・甲状腺・血管)超音波
体内の臓器の大きさ、構造などを観察し、疾患の存在を超音波を使って調べる検査です。
※検査時間は病気の種類・状態によって異なりますが、だいたい20分前後です。超音波は繰り返し行える検査です。妊娠している方でも検査できます。心配せずお越しください。
検査部位を出して、ベッドに寝た状態で検査します。超音波を発するプローブにゼリーを塗り、検査部位に当てて検査します。ゼリーは多少べたつきますが、人体には影響ありません。
ABI(上腕と足首の血圧比)検査
両腕と両足首の血圧を測定し、血管の詰まりと硬さを調べる検査です。
※検査時間はだいたい5分前後です。
ベッドに横になり、血圧計・心電計を装着します。そのまま安静状態で測定します。
SPP(皮膚灌流圧)検査
足関節より末梢の血液をレーザーで測定し、血行の状態を調べる検査です。
※検査時間は患者さんの状態によって異なりますが、だいたい30~60分です。ベッドに横になり、安静状態で測定します。
脳波検査
きわめて小さな脳の電気信号を波形として記録します。この波形から脳に関する疾患の診断や、治療効果判定を行います。
※電流を流しておりません。検査時間は約30~60分です。