乳房・骨密度検査

乳房検査概要

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乳房の中を詳しく見るX線撮影です。上から(頭尾方向)と上斜め横から(内外側斜位)の2方向を撮ることにより乳房全体を把握します。見えづらい場所がある時にはその場で追加して撮影することもあります。

撮影の際には必ず乳房を挟んで圧迫して薄くします。そうすることにより、必要なX線の量が減るうえ、正常な乳腺の中に隠れた手に触れないほどの小さなしこりや0.5mmもない微細石灰化も写真上で確認できるようになります。

また、ステレオ撮影も可能な装置ですので、X線ガイド下マンモトーム生検も行っています。

安全な検査を行うために、以下に該当する方はあらかじめ医師に相談して下さい

1)ペースメーカー等の植え込みをされている方
2)豊胸術をされている方
3)乳房再建術をされている方
4)脳室-腹腔内シャント術(V-P Shunt)をされている方

多少の痛みは伴いますが、技師がすぐ脇で声をかけながら操作しますので、個人個人に合わせた設定が行えます。安心して検査を受けてください。

骨密度検査概要

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骨の強度をみるX線検査です。骨の強度のひとつである骨密度をDEXA法(Dual Energy X-ray Absorptiometry)と呼ばれる方法を使って測ります 。2種類の異なるエネルギーのX線を使って骨とそのほかの組織に分けて、骨塩量を測り単位面積当たりに換算して骨密度とします。極めて少ないX線量で精度の良い測定が短時間で可能です。

検査自体は検査着に着替えていただき、10分ほど寝ているだけです。患者のみなさまには後日診察時に、日本骨代謝学会のガイドラインに沿った検査結果をお渡ししています。2回目以降の方には、以前との比較・経過もわかるようなグラフが付きます。

骨密度が低下した状態を骨粗しょう症と言います。骨がもろく、骨折しやすくなっています。特に、腰の背骨(腰椎)や脚の付け根(大腿骨頸部)を骨折すると生活に大きな支障が出てしまいます。骨密度を定期的に測定することにより、自身の骨の健康状態を把握し、骨粗しょう症の予防・治療の経過などに役立てることができます。