2. 医療安全管理室長よりご挨拶

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医療安全管理室長 三村雅也

 良き医療者になるために必要な3つの条件があります。1つ目は正しい知識を身に着けること。正しい知識が有れば、日常の各場面で求められる難しい判断を的確に下すことができます。また、新しい知識を吸収することで、最新・最善の医療を行うことも可能となります。2つ目は確かな技術を磨くこと。治療・処置・検査などの技術のみならず、業務処理や接遇など社会一般的な技術もしかりです。何事も日々向上心を持って行うことで、技術は自然と培われるものです。3つ目は思いやりの心を持つこと。われわれ医療者は、常に患者さんを思いやり、患者さんの側に立って考え、行動することが肝要です。その姿勢を保ち続けることで、当院が理念に掲げる「相互信頼の医療」が具現化するのです。また医療者間においても、相手の気持ちを思うことで相互のコミュニケーションが円滑・着実なものとなり、分け隔てのない理想的な職場環境が出来上がるのではないでしょうか。
 そして、医療を行う上で決して忘れてはならないのが安全への想いです。安全文化の無い土壌には目指すべき医療は育ちません。連日、膨大な量のインシデントレポートが報告されます。医療安全管理室では報告されたレポートに基づき、作業工程の見直し、必要な人員や機器の配備、現場の環境改善などの安全に関わる提案を行っています。それと共に、注意喚起を目的とした医療安全対策文書を随時発行しています。日々のこの様な諸活動を通じて安全・安心な医療の実践に繋げていくことが医療安全管理室の使命です。質の高い医療は安全という礎の上に積み上げられるということを肝に銘じ、今後もたゆまぬ努力を続けていく所存ですので、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。