診療・治療について

肺がんについて

肺がんは依然として死亡数の多いがんですが、近年の治療進歩が最も著しい分野の一つです。
初期には無症状のことが多く、健診で発見されることが多いですが、進行すると咳、血痰、息切れ、体重減少などの症状がみられます。

肺癌の検査と診断

気管支鏡検査や各種画像検査を用いて迅速に診断を行い、
遺伝子変異やPD-L1発現を評価して治療方針を決定します。
当院では仮想気管支鏡や超音波気管支鏡を活用し、
高い診断精度と苦痛軽減の両立を図っています。

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写真1:気管支鏡検査が行われている様子

肺癌の治療

治療は以下を組み合わせて行います:

近年では、免疫療法と化学療法の併用や、周術期治療(手術前後の治療)の進歩により、治療成績は大きく向上しています。

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写真2: E棟2階の化学療法室の様子

主ながん種の治療の進歩(肺がん以外)

大腸がん

分子標的薬や免疫療法により生存期間は大きく延長しています。
RAS/BRAF
変異やMSIの有無に応じた個別化治療が重要です。

胃がん

HER2、CLDN18.2などのバイオマーカーに基づく治療や、
免疫療法併用により治療成績が改善しています。

膵がん

FOLFIRINOX療法やゲムシタビン+ナブパクリタキセル療法により、従来よりも治療効果は向上しています。
さらにBRCA変異例ではPARP阻害薬が選択肢となります。

胆道がん

近年、免疫療法と化学療法の併用が標準治療となり、治療成績の改善がみられています。

免疫チェックポイント阻害薬について

免疫チェックポイント阻害薬は、がんに対する免疫の働きを回復させる治療です。
一部の患者さんでは長期にわたる腫瘍制御が得られ、「治癒」に近い状態が期待できる場合もあります。
一方で、免疫の過剰反応による副作用(irAE)が生じることがあり、
早期発見と迅速な対応が重要です。

他院との連携・臨床試験

当院はがんゲノム医療や臨床試験にも積極的に取り組んでおり、
必要に応じて専門施設と連携し、最新の治療機会を提供します。