スペシャリストの活動【認定看護師】

感染管理認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師、糖尿病看護認定看護師

感染管理認定看護師:池﨑陽子・宮澤邦子

 2006年に日本看護協会の感染管理認定看護師の認定を受けた池﨑と、2015年に認定を受けた宮澤が、感染制御室を拠点に感染管理認定看護師2名の専従体制で組織横断的に感染管理活動を行っています。
 感染管理活動の目的は、「患者・家族(面会者)・職員を感染から守ること」です。病院には病気で抵抗力が弱く感染しやすい患者さんや感染症を発症した患者さんが入院しています。病気の治療で入院した方が新たな感染症にかからないように、病院内の感染発生状況を把握し、拡大を防ぐための対策を行う必要があります。また病院に働く職員自身も感染しないような環境を作る必要があります。
 感染管理活動は感染管理認定看護師だけではできません。感染制御チーム(ICTInfection Control team)によりカンファレンスの実施と院内ラウンドで各部署を回り、院内感染対策向上に日夜取り組んでいます。抗菌薬適正使用支援チームもICT内に設置されました。感染予防だけでなく、感染症診療支援のための活動で抗菌薬適正使用に向けた取り組みも並行して行っています。
 感染管理の合言葉は「持ち込まない!持ち出さない!拡げない」です。これらの実行にかかせないのは手指衛生の実行です。病院職員はもとより、患者さん・ご家族・病院を訪れる人全員が正しい手指衛生を実行できるように啓発していきたいと思います。
 また地域連携も重要な活動です。現在船橋保健所・習志野保健所管内の感染管理認定看護師と保健所の担当保健師がIC-FuNKY(其々の市の頭文字)チームを組んで情報交換や訪問介護、高齢者施設の職員向けの講習会を実施しています。また、千葉県の取り組みによる新型コロナウイルス感染症対策として、クラスター発生施設を訪問し感染対策指導を行っています。
 患者さんとご家族が安心して入院や通院ができるように、院内全体で感染防止対策に取り組んでいます。また地域の基幹病院として周辺施設との連携を大切にし、地域全体で感染対策の向上を図りたいと考えています。
 感染管理認定看護師はやりがいのある資格だと思います。このページをご覧になっている看護師の皆さん、私達と一緒に働き、感染管理認定看護師資格を取得しませんか。

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皮膚・排泄ケア認定看護師:大塚眞由美

看護師:大塚眞由美

2000年に日本看護協会皮膚・排泄ケア認定看護師の認定を取得しました。皮膚・排泄ケア認定看護師は様々な原因によって起こる皮膚のトラブルを予防することと、起きてしまった皮膚トラブルに対してケアを提供しています。例えば人工肛門を造られた方へのケア、床ずれ(褥瘡)の予防、治療ケア、便や尿の漏れによる皮膚かぶれへのケア等をしています。 入院中はご本人だけでなくご家族の相談を受け、入院中の生活や退院後の不安が少なくなるように努めています。また人工肛門の方は、ストーマ外来で退院後のケアを引き続き行っています。 褥瘡については院内の褥瘡対策委員会・対策チームのメンバーの一員として患者さんの入院生活が安全・安楽となるように活動しています。また看護師・医療スタッフからの依頼・相談を受け、ケアのアドバイスをすることもあります。 皮膚のケアは日常生活でも行われているもので、看護の基本的な事柄ですので大切にしたいと考えています。

皮膚・排泄ケア認定看護師:渡邉理恵

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2010年に日本看護協会皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得し、入院中の患者さんの床ずれ(褥瘡)予防、創傷(褥瘡や手術創等)の治癒を促すためのアセスメントやケアを中心に行っています。また管理が困難なストーマのケアやストーマ装具の選択の相談、失禁に伴うスキントラブルの予防や改善のためのケアを行っています。これらは生活をする上で欠かせないことであり、質の高い看護を患者さんに提供できるように、看護スタッフへ実践を通して指導を行っています。 平成31年3月に特定行為研修(創傷管理モデル)を修了し、医師の指示により、創傷の治療を早めるための処置をタイムリーに行えるようになりました。 皮膚は外界から私たちの身体を守ってくれる大切な器官です。この皮膚を健康な状態(生理機能を良好)に保ち、障害された皮膚を健康な状態へ回復させることを使命だと考え活動しています。

糖尿病看護認定看護師:野間弘子

看護師:野間弘子

 2011年に日本看護協会糖尿病看護認定看護師の認定を受け、同年から看護外来で糖尿病患者さんの療養支援を行っています。対象患者さんの年齢は学生さんから高齢の方まで幅広く、主にインスリン注射を行っている方を支援しています。2018年には特定行為研修を修了しておりインスリン量の調整も含めて行っています。
 糖尿病は一生のお付き合いとなる病気ですから、ライフステージに応じて課題や悩みが変化し、例えば介護役割が生じてご自分のことを中心に考えられない時期がある等さまざまな状況が見受けられます。このような中でも治療を続けるには根気と努力が欠かせません。
 糖尿病治療は日常生活に密着している為、食事療法など療養生活は容易ではありませんが、患者さんと共に具体的な作戦を考え、患者さん自身が「できる」と思い行動してくれるような関わりを目指しています。糖尿病があっても寿命ある限り健やかに幸せに生活を送ってほしいと願い活動しています。

※資格等についての問い合わせ:船橋市立医療センター TEL:047-438-3321