スペシャリストの活動【認定看護師】

認知症看護認定看護師、訪問看護認定看護師、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師、摂食・嚥下障害看護認定看護師、糖尿病看護認定看護師

認知症看護認定看護師:菅田法子

私は2018年に日本看護協会認知症看護認定看護師の資格を習得し、現在A棟4階の循環器内科・心臓血管外科病棟を中心に活動しています。

認知症の患者さんの能力を最大限に活かして、ご自身の意思に基づいて日常生活や社会生活を送れるように支援していきたいと考えています。認知症の人の視点を重視して、「その人らしさ」を支える看護が目標です。退院調整の看護師の経験を活かし、入院されている患者さん・ご家族の入院中と、退院後の療養生活をサポート。認知症であっても住み慣れた場所で生活できる支援を実践していきたいと思っております。その人らしさを支える支援を認知症者やその家族と共に、多職種で支えてきます。

訪問看護認定看護師:稲垣麦野

IMG-5933.JPG2018年に日本看護協会訪問看護認定看護師の資格を取得しました。患者支援センターの入退院支援室に所属し、主に退院調整の看護師として活動をしています。

私の主な役割は「病院と地域をつなぐこと」です。

住み慣れた我が家で過ごしたいのか、病院や施設で過ごしたいのか等、患者さんとご家族の希望を尊重しながら、その時々のベストな選択ができるよう支援しています。そして、患者さんとご家族が安心して退院できるよう、当院や地域のスタッフと連携し、外来の時点から退院後の生活の準備をします。また、退院前に自宅へ訪問し退院前の評価を行うこともあります。時には退院後に当院の看護師がご自宅に訪問し、自宅療養の不安の軽減を図っています。

これからも病院と地域をつなぐ架け橋になれるよう努めてまいります。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師:岩佐朋子

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 2019年に、日本看護協会脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の資格を取得し、B3階の脳外科病棟に勤務しています。 
 脳卒中は突然発症し、なんらかの後遺症が残ってしまう可能性が高く、社会復帰に時間を要することがあります。そのために急性期の早期から、病態の時期と状態に合わせた離床を行い、できるだけ早い段階での覚醒の維持、日常生活レベルまでの活動性の維持を行なっていきます。覚醒は脳の機能改善の一番重要な反応であり、日常生活を営む上で必要不可欠な事と言えます。発症早期から病気の悪化を最小限にする看護を行い、覚醒を促す看護も早期から積極的に考え、安全に行うことが社会復帰に向けての大きな役割であると考えています。
 脳卒中は、多職種でチームを組んで患者さんの看護にあたります。栄養科、リハビリテーション科や退院支援看護師等で患者さんの治療のお手伝いを行なっています。
 脳卒中は予防が第一です。今後は地域の皆様に「脳卒中予防10ケ条」等をお知らせできるよう活動していきたいと考えています。

摂食・嚥下障害看護認定看護師:飯田友則

飯田.png 2019年に日本看護協会摂食・嚥下障害看護認定看護師の資格を取得しました。
 毎日の食における摂食嚥下は、生活の一部であり、楽しみや喜びのひとつでもあります。摂食嚥下障害の要因は多岐にわたりますが、近年加齢や低栄養による影響も増加の一途を辿っています。また、急性期においては、突然の発症や入院によって食べることができない期間が生じることも少なくありません。そのため、誤嚥性肺炎の予防を含めた機能的口腔ケアを行い、嚥下や口腔機能の廃用予防、維持、改善に向けて入院早期から介入を始めています。さらに摂食嚥下機能評価や適切な食事形態の選択を行い、一日でも早く経口摂取が再開できるように日々活動しています。「むせるから食べられない」ではなく、「どうすれば安全に食べることができるのか」をスタッフと共に考え、摂食嚥下の看護ケアができるように育成も行っています。
 患者さんやご家族の「食」への想いを支え、味わう楽しみが一日でも早く実現できるように、そしていつまでもおいしく、楽しく口から食べ続けられるように多職種や地域と連携しながら支援していきます。

糖尿病看護認定看護師:多田瑞穂

使用 外来タダさん.jpg 2022年に日本看護協会糖尿病看護特定認定看護師の資格を取得しました。糖尿病の看護外来を担当し、幼児から高齢の患者さんやそのご家族に対して支援を行わせていただいています。一人ひとりの患者さんやご家族が大切にしている今までの生活状況を伺い、治療と結びつけながら糖尿病があっても自分らしく生活し治療継続できる方法を一緒に考えて支援してまいります。
 糖尿病治療は生活に密着しており、患者さんが地域で安心して生活していくためには病院内にとどまらず、かかりつけ医、施設、訪問医療、ケアマネージャー、保健師など多職種連携がかかせません。今後は地域への活動も積極的に参加し、外来から入院から地域へと切れ目なく患者さんのより良い療養の受け皿を増やしていきたいと考えております。