高度医療を担う総合診療機能

高度医療を担う総合診療機能

病院事業管理者・丸山 尚嗣

低侵襲なロボット支援手術で
より安全な治療をめざします

2018年に手術支援ロボットを導入するなど、先進の高度医療にも力を入れています。すでに泌尿器科での前立腺がんの手術で豊富な実績を誇り、64人の新規の患者さんを受け入れています(平成30年8月20日~令和元年12月31日実績)。ロボット手術では、機能を残してがんを切り取ることができるだけでなく、痛みが少なく翌日から歩けるようになるなど、回復が早いというメリットも期待できます。ロボット手術の進化は著しく、これからの治療の選択肢の一つとしてさらに重要になっていくでしょう。

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当院は腹腔鏡、胸腔鏡を用いた低侵襲な鏡視下手術の実績は豊富ですが、時代の変化に対応しながら、より安全で低侵襲な治療の提供をめざしていきたいと考えています。今後はさらにロボット手術を手がける診療科の幅を広げ、消化器分野等でも取り入れていく予定です。専門治療が必要な患者さんを少しでも早く元気にして、地域の医療機関や在宅復帰につなげていきたいと思います。

24時間365日体制で
超急性期疾患にも対応します

当院では、脳卒中や急性心筋梗塞など、迅速かつ高度な医療が必要とされる分野においても強みを発揮しています。心臓血管外科と循環器内科が一体となった心臓血管センターでは、心筋梗塞や大動脈瘤などの循環器疾患に24時間対応しているほか、2018年からは脳卒中センターを開設し、超急性期の脳血管内治療にも対応しています。脳梗塞では、早い段階でt-PA(血栓溶解術)やカテーテルによる血栓回収療法といった超急性期の血管内治療ができれば、麻痺などの障害を残さずに治る可能性が高まります。そうした超急性期の脳梗塞に対するカテーテル治療ができる病院は限られているため、当院では常勤の医師を24時間365日体制で配置し、救急搬送に対応できる体制を整えています。また、小児の二次救急患者を受け入れ、入院治療ができる病院としても地域で重要な役割を果たしています。