船橋市立医療センターの建て替え

 医療センターは、昭和58年に開院し、特に命に係わる重篤な患者の受け入れを行う第三次救急医療やがん医療を主体とする高度な医療を提供しており、東葛南部保健医療圏の中核病院として、重要な役割を果たしています。
 しかしながら、一番古い建物は、建築後40年を超えており、設備の老朽化が深刻となっています。また、診療部門が手狭になり、日々高度化していく医療技術への対応や充実すべきサービスの提供に困難な面が出てきています。
 さらに、世界的に流行した新型コロナウイルス感染症への対応では、多くの患者さんを受け入れてきましたが、大規模な感染症を想定した施設になっていないことから、通常の入院を制限するなど、医療センターの運営に大きな影響が生じました。
 こうした経験を踏まえ、新たな感染症への対応も含めて、子ども達から高齢者の皆様まで全ての市民の命と健康をさらに強固な体制で守り続けていくために、移転建て替えの計画を進めています。
 新病院の計画は、医師、看護師、薬剤師、検査技師など多くのスタッフが議論し、手術室やICU(集中治療室)の充実や大規模な感染症を想定したプランとなっています。
 新病院の計画や医療センターが担う機能・役割、これまで検討してきた経過などを新病院建設Newsで紹介しています。ぜひご覧ください。

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事業の進捗状況

 平成26年度に建て替えに向けた基礎調査を行い、早期の建て替えが必要であること、現敷地のみでの建て替えは困難であることを整理しました。以降、今後の医療センターの在り方の検討を経て、移転建て替えに向けた検討を進めてきました。
 令和65月には、新病院建設工事の施工者を決める入札手続きを開始し、令和610月より新病院工事に着手する予定でしたが、入札参加者より辞退届が提出されたことにより、建設工事の施工者が決まらず、予定通りに事業を進めることができなくなってしまいました。

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 入札の中止を受け、入札辞退者や建設業者へのヒアリングを実施しました。
 近年、医療センター建替工事だけではなく、全国的に公共工事の入札不調が起きています。これは、都心の再開発や半導体工場の建設などにより、総合建設業者はもとより、特に設備業者が非常に多忙なことや、資材の高騰、人手不足、職人の高齢化、働き方改革による時間外労働の上限規制などの複合的な要因に起因するものと考えられます。
 現在、新病院の建設工事について、今後の対応を検討しています。

各種情報や資料

お問い合わせ
病院局 新病院建設室
電話番号:047-438-3321(代表)
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