地域医療連携の強化・地域包括ケアシステムへの対応

地域の医療機関との緊密な連携で
皆さまの健康を支えます

副院長・多部田弘士

副院長・多部田弘士

当院は地域支援病院として、患者さん中心の医療を提供したいと考えています。そのためには地域の「かかりつけ医」の先生方と連携をとりながら、協力して診療していくことが大切です。高度な検査や入院治療、がん治療、救急医療が必要な患者さんを当院で受け入れ、風邪などの初期診療や症状の安定した患者さんをかかりつけ医の先生方にお任せすることで、この地域で完結する切れ目のない医療を実践しています。かかりつけ医の先生方とのさらなる連携強化を図るために連携医制度を導入し、逆紹介率を上げる取り組みにも力を入れています。当院の地域医療連携室では、患者相談窓口、がん相談支援センター、医療福祉相談室を開設し、患者さんの相談や退院の支援を行うことで、安心して地域で療養を続けられる環境を整える役割を担っています。さらに信頼される病院をめざして、連携医訪問や市民向けの医療講演会、広報活動にも積極的に取り組んでいます。

連携医からの依頼を引き受け
精度の高い医療を提供します

地域のかかりつけ医の先生方がスムーズに当院に患者さんを紹介できるように、2013年から地域連携情報システムを導入しています。その一つとして、ご紹介いただいた患者さんを速やかに受け付ける「優先予約診療」を行っています。患者さんが直接当院に電話で診療予約をするシステムで、事前にカルテの作成が可能になり、待ち時間を短縮できるようになりました。さらに、これまで地域の先生方から要望の多かった急変などの緊急症例に対応するため、新たに開設したのが各診療科の医師へのホットラインです。診療中の患者さんに気になる症状があった場合に、直通ダイヤルでご連絡いただくことで、確実に診療に結びつけられるようになりました。ご連絡いただいた患者さんの約6割は即入院治療になるなど、軽症に見える患者さんの中には重症例が隠れていることもあるため、地域の先生方からのご連絡がより精度の高い医療につながっています。

連携パスで入退院をスムーズに
地域全体で患者さんを診ていきます

連携パス当院では入院治療や手術が終わった患者さんに対して、ご自宅や療養する病院、施設へスムーズに移行できるよう、患者サポートセンターが窓口となり、地域の医療機関や介護事業所などと連携・調整を行っています。専任の看護師、栄養士、薬剤師が入院前から患者さんをサポートし、検査・治療から退院後の生活も含めたご相談に応じています。また、地域全体で患者さんを診ていくための取り組みとして、地域連携パスにも力を入れています。当院をはじめとする急性期病院と、地域の回復期リハビリテーション病院がネットワークを構築し、患者さんをシームレスに診ていくためのシステムで、現在、5大がん、脳卒中、大腿骨頸部骨折で導入しているほか、新たに心不全でも導入を開始しました。心不全は近年、高齢者に増加している疾患です。そのため先進的な取り組みとして、当院が中心となり「船橋・習志野心不全連携協議会」を立ち上げ、地域全体での大きな連携体制の構築を進めています。